サガン鳥栖の朴一圭選手(左)に質問するこども記者=鳥栖市の駅前不動産スタジアム((c)S.D.CO.,LTD.)

 小中学生が新聞記者やDJになりきって働く「サガン鳥栖職業体験」が3日、J1リーグ戦(対東京ヴェルディ)が開かれた鳥栖市の駅前不動産スタジアムであった。子どもたちは、普段は入ることができないエリアで選手にインタビューをするなどし、働くことの楽しさや大変さを学んだ。

 ゴールデンウイークの思い出作りとして、例年サガン鳥栖が企画。新聞記者、DJ、テレビリポーター、裏方スタッフの四つの職業体験を行った。

 このうち、新聞記者体験には、小中学生4人が参加。佐賀新聞社の現役記者と一緒に、印象に残った場面や気になる選手の動きをノートに書き込みながら、決定的瞬間を見逃さないよう注意深く観戦した。

 試合は0−2で敗れ、川井健太監督の会見で、弥生が丘小4年の木下晃輔君=鳥栖市=は「今日の試合のいいところと悪いところは何ですか」と質問。川井監督は表情を引き締めて、「相手陣内にボールをしっかり運ぶことはできたが、ペナルティエリア内の守備に課題が残った」などと返し、最後に「いい質問でした」と表情を緩めた。

 試合後の選手に直接インタビューができる「ミックスゾーン」では、朴一圭(パクイルギュ)選手やマルセロ・ヒアン選手を呼び止め、プレー中に意識していることや試合前のルーティンなどを聞いた。大町ひじり学園4年の伊東未結さん=大町町=は「朴選手の目を見ながら大きな声で質問することができた。次の試合は勝ってほしい」と期待していた。(井手一希)