大賞 委嘱 漢字「顧瑛詩」 森山南斗

 県内最大の書の公募展「梧竹・蒼海顕彰第32回佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)が、28日から前・後期に分けて佐賀市の県立美術館で開かれる。委嘱部門で大賞に輝いた森山南斗さん(小城市)の漢字「顧瑛(こえい)詩」や、一般公募の部で最高賞の県知事賞に選ばれた古川将甫さん(33)=佐賀市=の漢字「韋應物(いおうぶつ)詩」など計406点を展示する。

 同書道展は書道文化を発展させようと、1993年に創設された。佐賀が生んだ明治時代の書家、中林梧竹(1827〜1913年)と副島蒼海(本名・種臣、1828〜1905年)を顕彰している。

 第32回展は漢字、かな、調和体など全7部門に顧問4点、審査会員32点、委嘱122点、一般公募359点の計517作品の応募があった。審査委員長は創玄書道会理事長で毎日書道会理事の永守蒼穹さん(73)=埼玉県=が初めて務めた。

 展示は前期(28日〜6月2日)と後期(6月4日〜8日)で作品を一部入れ替える。(花木芙美)