初の協会展を開いている塩田美術協会のメンバー=嬉野市塩田町の市コミュニティセンター楠風館

 嬉野市塩田町の芸術愛好家らによる「塩田美術協会」発足を記念した展覧会が、同町の市コミュニティセンター楠風館で開かれている。メンバーらがそれぞれ追求する絵画や陶芸、書など約100点が並ぶ。19日まで。観覧無料。

 佐賀美術協会顧問で日本画の川原英子さん(94)をはじめ、同町で洋画、陶芸、デザイン、写真、木工芸、書に取り組む7人が3月に立ち上げた。発起人の成松亨さん(70)=陶芸=は「市庁舎移転計画が進むが、まちの明かりを消さないように、文化で盛り上げたいと結成した」と話す。

 窯元で働いてきた人や元教諭、写真館店主など多彩な顔ぶれで、公募展入選者も多い。陶磁器のデザインに携わってきた渕野博巳さん(70)=デザイン=は「塩田に住んでいながら初めて会ったメンバーもいる。活動を継続し、仲間を増やしていきたい」と意気込む。

 午前9時から午後5時(最終日は午後3時まで)。メンバーは「初のお披露目で、好きな方にぜひ訪れてもらいたい」と呼びかけている。(市原康史)