出品された全150点が並ぶ会場で作品を鑑賞する来場者=佐賀市の県立美術館

 佐賀県内の60歳以上から作品を募った「県シニアアートフェスタ」が、佐賀市の県立美術館で開かれている。洋画、工芸、写真などの7部門に計150点が出品され、多彩な感性を生かした作品が訪れた人々を楽しませている。26日まで。

 油彩画「まちかど・ときめき」で洋画部門の県知事賞に輝いた唐津市の古瀬博さん(85)は、都会的な町並みにたたずむ若い女性を明るい色合いで描いた。「新しい表現にチャレンジした中で評価されてうれしい。絵のように、いつまでも若々しい気持ちを持ち続けたい」と笑顔で話した。

 洋画を出品した最高齢の田中賢二さん(100)=小城市=が特別賞を受けた。県知事賞受賞作は、10月19〜22日に鳥取県で開かれる全国健康福祉祭美術展に出展される。(坂本有佐)

 

 その他の県知事賞受賞者(施設部門は除く)は次の通り。(敬称略)

 日本画 川原英子(嬉野市)▽彫刻 橋本信之(佐賀市)▽工芸 中島美和子(同)▽書 角田隆宣(多久市)▽写真 江口勝(小城市)