企業・団体のブースには多くの高校生と保護者が訪れた=佐賀市のSAGAアリーナ

 高校生や保護者を対象にした合同企業説明会「高校生・保護者のためのキャリアフェスタ」が30日、佐賀市のSAGAアリーナで開かれた。県内に事業所がある128の企業・団体がブースを設け、進路選択の参考にしようと親子を中心に約600人が来場した。

 若者の県内就職推進を目的に、産学官で構成する県産業人材確保プロジェクト推進会議が開いた。ブースでは企業の担当者が業務内容をはじめ福利厚生、現場の声などを紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていた。

 就活への保護者の関わり方についての講演もあり、ジョブカフェSAGAセンター長の坂本圭介さんが「子どもが普段、どんな動画を見るか、どんな趣味を持っているかなどから興味の方向性を知って」とアドバイスした。

 親子で参加した佐賀工業高3年の松尾大(ゆたか)さん=佐賀市=は「ブースがたくさんあり、事前に見に行こうと決めていた企業以外にも興味を持てた」と収穫を語り、母親の綾さん(47)は「貴重な情報収集の場。子どもの興味の方向も分かり、一緒に参加できて良かった」と話した。(上田遊知)