恐る恐る田んぼに入る参加者=佐賀市のひょうたん島公園

 佐賀市のひょうたん島公園で6月29日、市内の親子が田植えに挑戦した。秋の稲刈りまで取り組む米づくり体験の一環で、5組17人が膝まで泥につかりながら苗を丁寧に手植えした。

 昔ながらの田園風景を残したいと、市が2017年度から実施している。市クリーク公園運営利用組合の飯盛宗夫会長(83)が植え方を説明し、約200平方メートルの田んぼにもち米のヒヨクモチを植えた。参加した子どもたちはぬるぬるとした泥の感触に「冷たい。気持ちいい」と歓声を上げていた。

 田植えは初めてという高木瀬小5年の手島日菜子さんは「一つ一つ手で植えるのは大変だった。収穫後に食べるのが楽しみ」と成長を待ちわびていた。

 10月中〜下旬に稲刈りし、もち米は12月上旬ごろに参加者に配る。(秋根紗香)