埼玉県の白岡市シルバー人材センター(同市小久喜)で、前理事長の男性が、報酬を不正に増額し受け取っていたことが分かった。前理事長は昨年6月に退職、当初の報酬との差額分800万円を同センターに返還した。

 同センターによると、市職員だった前理事長は2014年、同センター理事長に就任。当初月5万円だった報酬を、23年の退任時には月15万円まで不正に引き上げていたという。

 同センターでは、本来報酬の増額は、理事会と総会の承認が必要とされる。前理事長は、適正な手続きを踏まず増額していた。理事長が交代し決算を確認していたところ不正が見つかったという。

 同センターは「会員、市民に迷惑をかけ申し訳ない」とコメントした。