公益財団法人川野小児医学奨学財団(埼玉県川越市、理事長=川野幸夫ヤオコー会長)は、全国の医学生を対象に実施した進路希望などに関する意識調査の結果を発表した。昨年に引き続き2回目。

 調査は3月、全国の大学医学部医学科に通う学生にインターネット経由で実施。115人から回答を得た。

 学生が興味のある診療科は、「内科」が38・3%でトップ。次いで「小児科」が27・8%、「外科」が26・1%の順。「小児科」は前年比4・9ポイント増で、昨年2位だった「外科」を僅差で上回った。

 小児科に興味があると答えた理由として、「子どもが好きだから」が81・3%で最多。「自分や家族が病気になったとき、小児科の先生にお世話になったから」が37・5%、「小児科医が不足しているから」が34・4%で続いた。

 医師に必要だと思うスキルは「医学の知識と技術」が77・4%で最も多く、次いで「コミュニケーション能力」が52・2%、「体力」が33・9%となり、いずれの項目も前年調査と比較して回答者の割合が増加した。

 回答した学生の62・6%が地元勤務を希望しており、働き方については「臨床医」が78・3%で圧倒的多数。2位の「研究医」(16・5%)と3位の「産業医」(13・0%)を大きく引き離した。