2024年5月25日(土)・26日(日)の2日間をメイン期間として、東京の近代から現代までの多彩な建築が特別公開される「東京建築祭」が開催。建築をつくる人、使う人、守り継ぐ人たちの思いに触れることで建築を身近に感じ、建築に注目しながら歩くことで街の魅力を再発見できるイベントだ。

特別公開は無料・申し込み不要!

特別公開される建築は、日本橋・京橋、丸の内・大手町・有楽町、銀座・築地の各エリアを中心に点在する。通常は非公開の建築の一般公開や特別な資料の展示が行われ、公開時間内であれば無料・申し込み不要で自由にめぐることができる(申し込みが必要なガイドツアーは既に受付終了)。

たとえば、昭和7年(1932)に完成し関東大震災後のモダンさと豊かな装飾性が同居する「堀ビル(goodoffice新橋)」では1F共用ラウンジが、奇想の建築家・伊東忠太が手掛けた昭和9年(1934)竣工の築地本願寺では普段非公開の貴賓室や講堂などが公開される。

建築金物の製造販売を行う堀商店によって維持され、2021年にシェアオフィスとなった堀ビル(goodoffice新橋)。
建築金物の製造販売を行う堀商店によって維持され、2021年にシェアオフィスとなった堀ビル(goodoffice新橋)。
妖怪好きの伊東忠太が生み出した、怪獣や動物の像を探すのも楽しい築地本願寺。
妖怪好きの伊東忠太が生み出した、怪獣や動物の像を探すのも楽しい築地本願寺。

無料オーディオガイドや同時開催のブックフェアも!

「東京建築祭」では無料オーディオガイドがすべての特別公開建築に用意され、アプリ版またはウェブ版で聴くことができる。見どころ、特徴、歴史背景など、実行委員長を務める建築史家・倉方俊輔氏による解説とともに建築さんぽを楽しもう。

また、「東京建築祭」に合わせてエリア内各所の書店でブックフェアも同時開催。建築とまちに関する本がずらりと並ぶので、ぜひ立ち寄りたい。

各建築の公開日程・時間・見学方法やオーディオガイドなどについて詳しくは、「東京建築祭」オフィシャルサイトで。