島根緑茶の初摘みが2日、島根県内有数の茶産地・出雲市平田地域であり、早乙女姿の女性たちが丁寧に一番茶を摘み取った。

 出雲精茶(出雲市小境町)が管理する出雲市園町の茶畑(40アール)で、着物姿に手ぬぐいをかぶった同社の関係者やJAしまねの職員5人が、黄緑色に光る茶葉を、若く新しい一芯二葉、やや成長した一芯三葉で、手摘みしていった。

 同社によると、今年は雪が少なく昨年より4日早く芽が出た。霜の被害もなく順調に生育したという。一番茶の摘み取りは今月末まで続き岡祐太社長(36)は「今年の出来はいい。香りのよい一番茶を味わってほしい」と話した。

 島根産の緑茶は色の良さや甘みが特徴で、JAしまねによると、県全体で今年は前年並みの62ヘクタールで栽培。県内を中心に出荷されるという。