4月の衆院島根1区補選で与野党対決を制した立憲民主党の亀井亜紀子衆院議員が22日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で会見した。補選の結果を踏まえて「今の自民党は国民に寄り添っていない」と批判し、早期の解散・総選挙があった場合、野党が多くの統一候補を擁立できれば「政権交代は可能だ」と述べた。

 亀井氏は勝因として、物価高などで国民の生活が苦しくなる中で自民派閥の政治資金パーティー裏金事件が起きた点を挙げ、「一般市民の怒りは相当強かった」と分析。「今回は自民におきゅうを据えるという意味の一票が多かったのではないか」と述べた。

 国立大授業料値上げを視野に入れる自民調査会の提言に対して「子どもを減らして日本を滅ぼそうとしているのか」と批判した島根県の丸山達也知事の発言にも触れ、「賛同する。同じ感覚だ」と強調。「国民に寄り添わず、生活が苦しくなる政策ばかり実行しようとすれば野党が自民を倒すことは可能だ」と主張した。

 野党共闘は国民民主党と候補者調整を進める必要性を示し、島根1区補選と同様に共産党が擁立を見送る手法も「あり得るのではないか」と話した。