境漁港(鳥取県境港市)に水揚げされる生クロマグロを多くの人に味わってもらおうと16日、第11回境港まぐろ感謝祭が県営境港水産物地方卸売市場(境港市昭和町)の2号上屋であった。山陰両県内外から約8千人が来場し、体長約1・9メートル、重さ約91キロの大マグロの解体ショーやマグロ料理を楽しんだ。

 解体ショーは特設ステージであり、深町誠人さん(74)ら地元の割裁人3人が手際よく切り分けた。様子を見守った出雲市立大津小学校4年の児童は「すごい」と感動し、マグロ丼なども食べて「いつものマグロより新鮮だった」と笑顔で話した。妹の同小2年生、佑奈さん(7)も「おいしかった」と喜んだ。

 会場には団子汁やモツ煮、白子フライなどが並んだほか、切り身も部位別に特別価格で販売された。

 イベントは、官民でつくる境港天然本マグロPR推進協議会が主催。今季の巻き網漁によるクロマグロの水揚げは5月21日に始まり、6月14日現在の水揚げ量は計837・6トン(速報値)。漁獲制限があり6月中に漁が終わる可能性もあるという。