28日に投開票された衆院東京15区補選で、支援した候補者が落選したことについて、小池百合子知事は30日、都庁で記者団の取材に対し、「結果は本当に残念。選挙戦そのものが想定できない大音声や妨害で伝えたかった話ができなかった」と他陣営の妨害行為に恨み節を述べた。この陣営は都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)にも候補者を立てる方針で警戒感が広がっている。

小池氏は支援した候補者の敗因について、「街にかなり繰り出して、反応は大変良かったが残念ながら票につながらなかった」と多くの街頭演説をこなしたことを強調。選挙戦直前まで模索した自民、公明両党と連携できなかった経緯を含め、「票のつなげかたに多くの反省点があった。これからさまざま検証していきたい」と述べるにとどめた。

一方、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の森村隆行代表は同日の定例会見で他陣営の妨害行為にふれ、「(候補者が)有権者に受け入れられるのに時間が必要だったが、一番妨害された。対策ができていればよかったが、序盤は対応に追われてしまった」と悔やんだ。

今後の対応については、「(同陣営幹部は)都知事選にも立候補を表明しているので、当事者としてあるべき選挙の姿を再構築したい。これが選挙のスタンダードになってはいけない」と述べた。