ロシアによるウクライナ侵略で、ロシアと国境を接するウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフが17日、露軍の砲撃を受けた。ハリコフのテレホフ市長によると、同日夜までに市民3人が死亡、28人が負傷したことが確認された。

ハリコフ州では10日、露軍が越境攻撃に着手。露国防省は17日、これまでに国境地域にある集落12カ所を制圧したと発表した。プーチン露大統領は17日、訪問先の中国での記者会見で、越境攻撃の目的は露領土へのウクライナ軍の攻撃を防ぐ「緩衝地帯」を確保することだとし、ハリコフ市を占領する計画は「現時点でない」と主張した。

ウクライナメディアによると、南部オデッサ州も17日、露軍のミサイル攻撃を受け、市民1人が死亡、8人が負傷した。

一方、露北西部サンクトペテルブルクの陸軍士官学校で17日、爆発が起き、軍人7人が負傷した。タス通信が伝えた。露当局は、保管中の爆薬の誤爆により爆発が起きたと主張。露メディアは学校がドローン(無人機)攻撃を受けたとする情報もあると伝えた。