(セ・リーグ、巨人1―2中日、12回戦、中日6勝5敗1分け、2日、松本)〝地方の鬼〟に土が付いた。巨人・山崎伊織投手(25)は7回を6安打2失点の力投も2敗目。7勝目の権利がかかった1−0の五回、福永に逆転2ランを献上。試合後は悔しさに言葉を詰まらせた。

「本塁打って防げるので…。(被弾した)あの1球をもうちょっと冷静に投げられたんじゃないか。気を付けて投げないといけない球でした」

カウント1−0から得意球のシュートが真ん中に入った。今季は鹿児島、茨城・ひたちなか市、富山、新潟と地方球場で4連勝。この日は長野・松本市のセキスイハイム松本スタジアムの軟らかいマウンドで7三振を奪ったが、一発に泣いた。

山崎伊について阿部監督は「責められませんね。ナイスピッチングだった」とねぎらい、5安打1得点の打線に対し「みんな(好機で)力むのはしようがないけど、マインドをコントロールして、つなぐ気持ちをもっと出していくのが大事」と奮起を促した。リーグ4位のチームは再び貯金ゼロ。7試合連続で1点差(4勝3敗)で決着。一進一退の戦いが続く。(谷川直之)