玉野市の夏の風物詩「玉野まつり」を主催する同まつり振興会(山根一人会長)は10日、今夏の花火大会を休止すると発表した。警備体制と費用の確保が難しいため。伝統の地踊り「かっからか」などを繰り広げる「おどり大会」は8月3日に実施する。

 事務局の玉野商工会議所によると、人手不足で警備員が確保できない懸念がある上、物価高騰の影響で経費が膨らみ運営費を賄えないと判断した。来年以降の再開に向けて資金を積み立てる方針。

 花火大会は2019〜21年、警備費増大や市の補助金削減、新型コロナウイルス禍の影響で相次ぎ中止。22年に復活し、昨年は初の有料観覧席などを計画したが悪天候で中止した。