5月9日告示の静岡県知事選は与野党対決の様相を呈しています。政党と候補者の支援について、法政大学大学院の白鳥浩教授に聞きました。

<滝澤悠希アナウンサー>
「自民党は大村候補を、立憲民主党や国民民主党は鈴木候補を推薦。森候補は共産党公認ということで、与野党対決の構図が強まっています。今回、大村候補への自民党の推薦は告示直前に決まりました。自民党本部も含めた動き、どう見ますか」

<白鳥教授>
「自民党本部の推薦ということで、大村さんにかなり勝てそうだという期待をかけているんだろうと思います。ただ、今、残念ながら自民党の支持率必ずしも高くはないので、この自民カラーをなるたけ隠していく。そういうような選挙というのを自民党は試みている。そういう印象が強いですね」

<滝澤悠希アナウンサー>
「振る舞いも難しそうですね」

<井手春希アナウンサー>
「そして鈴木候補を推す野党側、さらに11年ぶりに知事選に独自候補を擁立した共産党、それぞれどんな意味合いがありますか」

<白鳥教授>
「これ実は15年前の川勝知事になるんですか。1期目の選挙に非常に近づいてきている。つまりですね、それぞれの政党が来るべき解散総選挙に向けて自分の存在というのはアピールしていくということがあるわけです。ただ、注意しなければいけないのは、共産党は今回、立憲民主党とは違う形で公認候補を立てている。これはやはり来る衆院選というのを意識しているのであろうというふうに思います」

<滝澤悠希アナウンサー>
「それぞれの党の思惑が見えますが、やはり衆議院の解散というのが気になるところなんですが、この知事選の国政への影響はどう考えますか」

<白鳥教授>
「知事選の国政への影響ですけれども、私はこの知事選というのを全ての前哨戦、ゼロベースの前哨戦というふうに言ってもいいと思います。というのは、もちろん今申し上げました、衆院選解散総選挙の前哨戦ということもありますけれども、リニアもゼロベース、あるいは野球場もゼロベース、そういう新しい時代に向けての知事選だという意味があると思います」

<滝澤悠希アナウンサー>
「静岡の未来はもちろんですが、国政への影響など広い意味で見ていく必要がありそうです」