陸上自衛隊は5月26日、静岡県御殿場市で実施した「富士総合火力演習」に伴い、滝ヶ原駐屯地へ飛行した“要人を運ぶためのヘリコプター”から部品の一部が無くなったと発表しました。飛行経路上に落下した可能性があるということですが、これまでに、被害は確認されていないということです。

部品の一部を紛失したのは、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)の第1ヘリコプター団特別輸送ヘリコプター隊所属の航空機「ECー225LP」です。

陸上自衛隊木更津駐屯地によりますと、「ECー225LP」は26日、「富士総合火力演習」を視察後の木原稔防衛大臣を千葉まで送り届けるため、午前9時50分頃に木更津駐屯地を出発し、午前10時45分頃に御殿場市の滝ヶ原駐屯地に飛来しました。

滝ヶ原駐屯地の飛行場に着陸した後の通常点検を実施したところ、大臣を乗せる前に、機体に「緊急着水装置」を固定するための部品の一部が紛失していることを確認しました。

SBS


紛失したのは、機体右側にあったスチール製のワッシャー(直径約23・8ミリ、重さ6・9グラム)と、スチール製クリップ(長さ57・5ミリ、重さ2・7グラム)の合わせて2点です。状況から、滝ヶ原駐屯地までの飛行経路上で落下した可能性があるとみられていますが、これまでに被害は確認されていません。

部品紛失がわかったヘリコプターは、「天皇皇后両陛下、総理大臣、外国からの来賓など要人を運ぶための機体」ということです。

落下した可能性がある部品を発見した場合、陸上自衛隊木更津駐屯地(0438ー23―3411)まで連絡をしてもらいたいとしています。