2024年5月26日の静岡県知事選挙、大勢が判明したのは午後11時過ぎと、最後まで大激戦となりました。吉報を祈り続けた2つの陣営に密着しました。

<坂口将也記者>
「投票箱が閉まりました。大村慎一陣営の静岡市葵区クーポール会館です。先ほどまで和やかな雰囲気でしたが、少し緊張感が高まってきました」

開票が近づくにつれ、続々と支援者が集まります。

<植田麻瑚記者>
「一方、鈴木康友陣営の会場となっているJR静岡駅前のホテルです。県議や市議らが集まっていて、今大きな拍手が沸き上がりました」

午後8時。これまでの獲得票の速報で鈴木さん優勢が報じられると、会場は沸きました。

立憲民主党県連の源馬謙太郎代表や国民民主党の榛葉賀津也幹事長も午後8時には会場に入りました。

<坂口将也記者>
「午後9時をまわりました。会場には県内選出の国会議員や首長たちが駆けつけ、一喜一憂しながら開票結果を見つめています」

会場には、中部経済界や元知事の石川嘉延さんの姿も。東部の開票結果で大村さん優勢となり、会場から拍手が沸き上がります。

<植田麻瑚記者>
「午後9時半を迎えました。開票が始まり大村さんの優勢が報じられると、康友さんの陣営には時折落胆した声が聞かれます。今か今かと吉報を待ち続けています」

<国民民主党 榛葉賀津也幹事長>
Q.東部票が大村さんに偏っているのは想定内?
「全然。川勝さんの時よりとってるから。いい線だよ」

<立憲民主党県連 源馬謙太郎代表>
「思ったより差はないですね」

一時、知事選への出馬が取り沙汰された渡辺周衆議院議員。開票の直前、康友さんにエールを送ったといいます。

<立憲民主党 渡辺周衆院議員>
「だいぶ目力はまだ残ってましたけど、てんぱってましたから。向こうだけが勢いついてるんじゃなくてこっちも勢いついてるはずだから、自信を持ってとは言いました。こんなヒリヒリする選挙は川勝さんの最初の選挙の時以来じゃないですかね」

その後、西部地域の開票で鈴木さん優勢となり…。

大村陣営からは笑顔がなくなりました。そして、午後11時過ぎ…。

報道各社が鈴木さんの当選確実を伝えると、大歓声に包まれました。

「バンザイ!」

<坂口将也記者>
「大村慎一さんが会場に姿を見せました。会場からは労いの拍手が送られています」

<支援者>
「大村さんありがとう!立派でした!」

<城内実 選対本部長>
「こんな素晴らしい方を県知事にすることができなかった。本当に私自身、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」

<大村慎一氏>
「当選された鈴木候補には、オール静岡ということを言って頂いていますので、この私の愛する故郷静岡県をぜひ素晴らしい豊かな県として、発展させて頂くことを心から祈っている」

涙を流す議員たち。大村さんは全員に感謝を伝え、会場を後にしました。

<大村慎一氏>
「ありがとうございました!」

<鈴木康友氏>
「これから皆さんと共に全力を挙げて静岡県の発展のために頑張って参ります。どうぞよろしくお願いします。本当に本当に皆さんありがとうございました」

<妻・知寿さん>
「ほっとしました。ちょっとどっかご飯に行ければいいかなと思います。おつかれさま、これから頑張ってねと」

西部の康友から、静岡県の康友へ。

<鈴木康友氏>
「ゆっくり眠れると思います」

午前1時半、全ての取材が終わり、鈴木さん夫妻は浜松の自宅へと帰りました。