5月26日投票が行われた静岡県知事選挙で、前の浜松市長の鈴木康友氏が初当選したことについて、静岡県内の市長、町長からは、様々な反応がありました。

リニア問題を抱える大井川流域。牧之原市の杉本基久雄市長は、新しい知事に、JR東海との建設的な議論をスピード感をもって進めてほしいと期待します。

<牧之原市 杉本基久雄市長>
「鈴木知事は(リニアの)経済効果の話もしています。そこもJR東海から直接導き出していただきたい。早く課題を解決して、経済効果についてしっかりとJR東海から担保を取る。当然、水・環境の問題についても担保を取ってもらいたい」

浜岡原発がある御前崎市の下村勝市長は、選挙戦での再稼働に関する鈴木氏の考えを聞いて「話をしたい」と述べました。

<御前崎市 下村勝市長>
「UPZ(緊急時の避難準備区域)の範囲を気にされているということでしたけど、どのように意見をまとめていくのかということに関して一度話をしてみたい」

下村市長は「市と県の判断が一致することで物事は進む」と話し、浜岡原発に対する鈴木新知事と、県の今後の姿勢をしっかりと見ていきたいと話しました。

御殿場市の勝又正美市長は、新たな知事と意見交換をしたいと話します。

<御殿場市 勝又正美市長>
「今までになかったことなんですけども、やっぱり現場を見ていただくとか、意見交換をするというのがこれまでなかったんですよね、川勝さんの時には。ですから、これもやっぱりやっていただきたいなという希望をしております」

東伊豆町の岩井茂樹町長は、県知事選を振り返り、鈴木氏との接戦の末に敗れた大村氏の戦いぶりを高く評価しました。

<東伊豆町 岩井茂樹町長>
「大村さんがとても頑張られたなという印象を私は持っております。これだけの得票を取られたというのは、候補者の能力の評価、人間性も含めて、ご家族の一生懸命応援している姿とか、すごく一生懸命皆さんやられたのかなと」

河津町の岸重宏町長は、鈴木氏に期待することを具体的に話しました。

<河津町 岸重宏町長>
「特に伊豆半島については人口減少とかもありますし、その中で経済対策の部分でも期待したいなと思いますし、私としては、子育て政策についても、教育についても期待をしたいなと思っております」