リバプールの遠藤航は昨夏の加入当初、契約寸前でチェルシーに奪われたモイセス・カイセドとロメオ・ラビアに次ぐいわば第3の候補で、イングランドでは無名の30歳(当時)とあって懐疑的な目で見られていた。

 だが、プレミアリーグの水に慣れるまでは苦労したものの、昨年の12月以降はハイパフォーマンスを継続。アジアカップから帰還後もアンカーのポジションをしっかりとキープし、攻守両面で奮闘している。

 リバプールの地元メディア『The Kop Times』は、「夏の間、リバプールはカイセドとラビアの獲得をチェルシーと争ったが、両ターゲットを獲得できなかった。チェルシーの比類のない資金力により、レッズを上回るオファーを行なえた」と綴り、こう続けている。

「リバプールは、年齢と無名な評判にもかかわらず、常に信頼できるスカウティングシステムを利用してエンドウと契約した。31歳の選手の契約は当時、一部のファンや英国メディアから懐疑的な反応を受けた」
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 同メディアは「エンドウは、クラブで数々のトロフィーを獲得して昨シーズン限りで退団したファビーニョに代わりだった。この日本代表は、評判や高額な値札が選手を判断する賢明な要素ではないと証明した」と称賛。「エンドウは成功を収めたが、カイセドとラビアはロンドンのクラブで大失敗し、期待に応えられなかった」とチェルシーを痛烈に皮肉った。

 そして、最後にこう締め括っている。

「エンドウはリバプールの選手にふさわしいパーソナリティとクオリティを示し、すぐにファンの人気者となった。31歳の物語は現在も続いているが、あまり知られていないクラブでスキルを磨きながらも大きな舞台でプレーすることを夢見ている若者たちにとって、この物語は本当にインスピレーションを与えるものである」

 ブンデスリーガの残留争いをしていたチームからプレミア屈指の名門へ。30歳を超えてもステップアップのチャンスがあると示した遠藤の活躍は、「成功モデル」として注目されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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