「“ BIG ”な神奈川ダービー」と銘打たれたビッグマッチだ。

 4月3日に開催されるJ1第6節の横浜F・マリノス対川崎フロンターレ。昨年のJ1リーグはヴィッセル神戸の初優勝で幕を閉じたが、2019年と22年の王者・横浜と、17年、18年、20年、21年の覇者・川崎という近年のJリーグを牽引してきたチーム同士の対戦だ。

 注目必至の一戦を前に、横浜の松原健と川崎の大南拓磨が対談。両者は試合をどう展望するか。

 松原は「3ポイントというよりは6ポイント相当のカード」と試合の“重み”を語り、こう意気込む。

「まずはマリノスのサッカーを貫いて、やるだけです。直近のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)、リーグ戦も良い成績で来ているので、そこは自信をつけてやれている部分ですし、それを出すだけです」

 チームの雰囲気については「ダービーは意地と意地のぶつかり合いでもあると思うので、普段のリーグのカードより気合いが入るところも正直あります」と明かす。

 一方の大南も「ダービーだからこそ勝ちたい」と気を引き締め、「個人的には無失点に抑えたい気持ちが強いですし、チームとしてはフロンターレらしさを全面に出して、楽しいなって思わせる試合をしたい」と力を込める。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
 また、「ワクワクした試合を見せたい」と語った松原は、特に注目してもらいたいポイントを次のように語った。

「マリノスの攻撃ですね。スピーディにゴールを奪いに行く姿勢だったり、攻撃に転じた時のサポーターの皆さんの歓声や沸き上がりを見てもらえたらと思います。

 たとえば、このダービーで初めてサッカーを観に来る人も少なからずいると思うので、そういった人たちが楽しいな、また観に行きたいなって思ってもらえるような試合、プレーをしたい」

 そして大南も「一番盛り上がるのはゴール」としつつ、「球際だったり、個々の(選手の)ぶつかり合いのシーンでも盛り上がっていると感じます。相手も意地があるし、こっちにも意地がある。しっかり勝ちたい」と気合いを入れた。
 
 一昨年、昨年はともに1勝1敗と互角の戦いを見せている両チーム。4月3日はどんな試合を見せてくれるか、今から楽しみだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

[試合情報]
明治安田J1リーグ第6節
横浜F・マリノス vs.川崎フロンターレ
2024年4月3日(水)19時キックオフ/日産スタジアム
DAZN独占配信

【PHOTO】かわいさ大爆発…!ハマの”キュート”番長、マリンちゃんを特集!

【記事】アジア杯で序列を上げた選手が北朝鮮戦でまさかのメンバー外。久保や遠藤のベンチスタート以上に驚きだった【日本代表】

【記事】「また観たいかっていうと観たくない」小野伸二、“ファンタジスタが消えた”現代サッカーに本音。中村俊輔の「生きにくくなった」に同調