リバプールは今年1月、2015年から指揮を執り、プレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ優勝に導いたユルゲン・クロップ監督が、今季限りで退任すると発表した。

 名門復活の立役者となった偉大なドイツ人の後を継ぐのは、いったい誰か。様々な憶測が飛び交うなか、英メディア『90min』は「ユリアン・ナーゲルスマンが率いるリバプールの布陣は?」と題した記事を掲載。クロップの同胞で、今夏のEUROまでの契約で母国代表を率いている36歳が新たに就任すると仮定し、来季のスタメンを予想した。

 そこに現在アンカーとして不動の地位を築く、遠藤航の名前はなかった。『90min』は「彼が好むシステムでは、いくつかの大型移籍が求められる」と記したうえで、中盤には守備的MFとしてアレクシス・マカリステルとドミニク・ソボスライ、そしてトップ下としてフロリアン・ヴィルツを並べたのだ。
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 ヴィルツは20歳のドイツ代表で、残留宣言をするまではリバプール行きの可能性が盛んに報じられたシャビ・アロンソ監督のもと、ブンデスリーガ首位を独走するレバークーゼンで10番を背負う。そんな今を時めく俊英について、『90min』はこう綴った。

「リバプールはクロップ体制で典型的な攻撃的MFをほとんど起用していない。そのため、ナーゲルスマンに相応しい候補者探しが最優先事項となる。ドイツ代表のボスはジャマル・ムシアラを気に入っているが、レバークーゼンのフロリアン・ヴィルツを獲得する可能性の方が高そうだ」

 新たな監督、新たなライバルとプレーするリバプール2年目も、日本代表のキャプテンは、中盤で重要な存在を担えるか。それまで冷遇されていた鎌田大地が、監督が代わった途端に先発を果たした例もあるように、指揮官との相性はキャリアをも大きく左右する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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