突然の退団表明に、OBが苦言を呈した。

 鎌田大地が所属するラツィオのルイス・アルベルトは先日、試合後のインタビュー中に今シーズン限りで退団する意向を明らかにした。

 2016年からラツィオでプレーするルイス・アルベルトは、“魔術師”の愛称で親しまれ、その高い技術と創造性を武器に、司令塔として長年にわたりチームの主力となってきた選手だ。今季から加入した鎌田とポジションを争ってきたライバルでもある。

 シーズン開幕前に契約延長を巡ってクラブとの関係に緊張が走ったこともあったが、秋に新契約を締結。今後もローマの街で長く戦い続けると見られていた。

 しかし、昨季のセリエAで2位だったラツィオは今季、リーグ戦で7位と不振。不満を抱くサポーターの怒りの矛先は、ルイス・アルベルトにも向けられている。主将チーロ・インモービレとともに、低迷の責任を問われてきたひとりだ。

それらが影響したのか、ルイス・アルベルトは前節の試合後、「もうラツィオから1ユーロももらいたくない」と述べ、契約解消をクラブに申し出たと話している。

この発言に、レジェンドOBのブルーノ・ジョルダーノは納得がいかないようだ。『Radiosei』の番組で「自分のキャリアがラツィオにおいてのみだと思い出さなければならない」と話した。
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「それまでの彼は誰も知らなかったのだからね。欧州で彼が知られているのは、ラツィオの功績だ。感謝が必要だよ。ラツィオが困難にあるときに、あのような発言は避けるべきだったはずだ」

 ルイス・アルベルトの発言には、クラウディオ・ロティート会長も「フリーで移籍したいんだろうがダメだ」と述べている。OBや会長の反応に、ルイス・アルベルトは何を思うか。本当に今季でラツィオとの関係は終わるのか。今後の進展に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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