横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第2レグで蔚山現代(韓国)とホームで対戦。敵地での第1レグは0−1で落としたなか、3−2で2戦合計3−3とし、最後は延長戦を経て行なったPK戦を制し、アル・アイン(UAE)との決勝に駒を進めた。

 すでに3−2となり迎えた81分から、水沼宏太と共にピッチに入った宮市亮が、試合後に取材に対応。まず、満面の笑みで「嬉しいですね」と決勝進出の喜びを伝えた後、3点を先行しながら2点を奪い返されたうえ、上島拓巳にレッドカードが提示されるという、非常に難しい展開となった激闘を振り返った。

「本当に今日の試合に関しては、退場が出るまでは今シーズン、ベストゲームと言ってもいいぐらいの押し込みというか、良いゲームでした。3対2になってから、難しい展開というか、これがACLだなと。簡単ではない試合でしたけど、最後の最後まで諦めなかった姿勢が、勝利に結びついたと思います」

 平日、しかも雨が降るなか、大勢のサポーターが来場した。特にPK戦の際には、ゴール裏から大きな後押しを受けた宮市は、特大の感謝を示す。
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「マリノスの選手が蹴る時は歌って、向こうが蹴る時はブーイングをしてっていう、かなり向こうにプレッシャーがかかったと思います。あそこで(勝利が)決まった時は本当に嬉しかったです。すごく大きな力になって、勝ちをこっちに持ってくることができたので、本当に感謝しています」

 ちなみに、5人で勝負が決まったPK戦で、宮市は何番目に蹴る予定だったのか。アタッカーだけにある程度、早めの順番を予想していたが、両足がつり満身創痍だった守護神のポープ・ウィリアムを除けば、ほぼ最後という答えに報道陣は爆笑した。

「僕は8番でした」

 PKにはあまり自信がないのだろうか。となれば流れのなかから、悲願のアジア制覇に導く一発を期待したいところだ。ハマのスピードスターは決勝に向けて「クラブとしても初めてのところですし、Jリーグの代表っていうのもある。日本がどれだけやれるのかが示される機会」と意気込む。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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