監督交代を機に、鎌田大地はラツィオで存在感を高めている。クラブは選手に残留を決断してほしいようだ。

 昨夏ラツィオに加わった鎌田の契約は1年。選手が権利を持つ延長オプションがついている。来季もラツィオでプレーするかどうか、鎌田が選ぶかたちだ。

 出場機会に恵まれなかったマウリツィオ・サッリ前監督の下では、鎌田が延長オプションを行使せずに退団するとの見方が有力だった。一時、その意向をクラブに伝えたとの報道があったことも記憶に新しい。

 だが、周知のとおり、イゴール・トゥドール監督が就任してから、鎌田の立場は一変した。出場機会を得られるようになっただけではない。ボランチの一角としてリーグ戦で常にスタメンに名を連ねし、直近はフル出場を続けている。指揮官の鎌田に対する賛辞は増すいっぽうだ。

 ただもちろん、鎌田が移籍する道を選ぶなら、来季に向けた補強方針にも影響する。クラブとしては、できるだけ早く決着をつけたいかもしれない。
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 イタリアメディアによると、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、『Il Messaggero』で「監督は彼を絡めている。将来への支えとした」と、鎌田に決断をうながした。

「後は彼がラツィオに残ると決めなければならない」

 コメントを伝えた『calciomercato.com』は、「彼は真剣に考えているところだ。それは冬に続いていた他クラブからの関心の噂が、直近では続いていないからでもある」と報じている。

「まだ(ユニホームの)胸に鷲がいる彼を見ることができれば、監督、クラブ、多くのサポーターと全員が嬉しいだろう。だが、すべては彼次第だ」

 延長オプション行使の期限は5月いっぱいとの報道もある。いずれにしても、最終的な決定を下すときが近づいていることは確かだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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