[J1第11節]横浜 1−1 磐田/5月3日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスは5月3日、J1第11節でジュビロ磐田と対戦し、1−1で引き分けた。

 横浜は前半、相手の強度の高い守備に苦しめられるなか、ヤン・マテウスとエウベルの両ウイングを中心にサイドから攻撃を仕掛けるが、好機が作れない。

 後半、攻勢を強めた横浜はスコアレスで迎えた64分に、先制に成功する。右サイドからY・マテウスが上げたクロスをアンデルソン・ロペスが頭で合わせ、相手GKが弾いたところをA・ロペスが自ら押し込んだ。

 しかし84分、横浜は一瞬の隙を突かれる。磐田の上原力也が右サイドから上げたクロスに反応したマテウス・ペイショットのヘディング弾で同点に追いつかれた。
【動画】アンデルソン・ロペスのゴールで先制!
 試合後、会見に出席したハリー・キューウェル監督は、次のように振り返った。

「特に前半は良くなかった。それが疲れなのか、暑さなのか。しかしそれ以上に動きであったり、前への方向性、あとは自分たちの簡単なミスが目立ってしまった前半でした。唯一、両サイドのウインガーがボールを持って中に切り込んでいった時に自分たちの怖さが出せましたが、それくらいでした。

 後半に入り、良くなった部分は多かったです。自分たちの良い動きから創造性を膨らませて、前に行けた部分はたくさんありました。ただ、大きなチャンスが2、3回あったなかで、それを決め切れないと苦しい状況になってしまう。スタートからやろうとしている自分たちのサッカーを、最後の最後までやれない限り難しい。しっかりこの結果から学んで、次に向かって行きたい」

 横浜は8節の湘南ベルマーレ戦(2−2)以降、リーグ戦はこれで3試合連続のドロー。しかも3試合とも先制しながら、追いつかれている。指揮官は「サッカーで一番難しいのは、ゴールを取ること」と語ったうえで、チームの課題をこう指摘した。

「自分たちは今日(の試合)を含めて、今シーズンはチャンスを多く作り出せているが、なかなか決められない。自分たちは1点を決めて、守り切るようなチームではないし、そこから2点目、3点目を奪いに行く姿勢が良さであり、目ざしているサッカーの一部です。

 J1の試合をたくさん観ますが、正直、自分たちは完全な決定機と言えるチャンスをたくさん作れている。しかし、あとは決めるだけというチャンスを決め切れないから、悔しさ、歯痒さ、フラストレーションを感じます。とにかく自分たちがやっていることをどれだけ信じてやれるかだと思いますので、しっかり続けてやっていきたい」

 横浜は次節、中2日で浦和レッズと敵地で対戦する。少ない準備期間のなか、指揮官は課題をどう修正していくのか。その手腕に注目だ。 

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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