苦しんだ末の栄冠だ。

 5月3日にカタールで行なわれたU-23アジアカップ決勝で、日本代表はウズベキスタン代表に1−0で勝利し、4大会ぶり2回目の優勝を飾った。

 日本は後半アディショナルタイム、高井幸大がセンターサークルでボールを奪うと、藤田譲瑠チマ、荒木遼太郎とつなぎ、山田楓喜がペナルティエリアの外から左足のミドルシュートで先制点を奪う。

 終了間際には、ビデオアシスタントレフェリーの介入で、関根大輝のハンドによるPKを献上。だが、このピンチを小久保玲央ブライアンのファインセーブでしのぎ、パリ五輪出場権獲得に続く快挙を成し遂げた。

 米スポーツチャンネル『ESPN』は、この一戦を「約30年にわたってアジアサッカーのスタンダードとなってきた伝統的強豪の日本と、14得点無失点の5連勝で決勝に進んだ今大会好調のウズベキスタンの間には、確かに違いがあった」と評している。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
 同メディアは「ウズベキスタン陣営は絶望していたが、彼らは胸を張ってカタールを去るべきだ」と、日本を苦しめたウズベキスタンを称賛。そのうえで、「2回目の優勝を祝ったのは、落ち着いて品格のある日本だった」と、日本の“格”をたたえている。

 ESPNは日本の得点シーンを「トランジションのスピードからアシスト、そしてフィニッシュまで、ほぼすべてが日本らしさとされる品格を表していた」と評価。「間違いなくこの2週間はベストからほど遠かったが、それでも優勝する道を見つけた」と報じた。

「初の2回目の優勝を飾った日本は、一時的な調子とは別に永続的な格を示した」

 日本はパリ五輪のグループDでパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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