現地時間5月12日に開催されたプレミアリーグ第37節で、2位のアーセナルは、8位のマンチェスター・ユナイテッドと敵地で対戦。冨安健洋はフル出場したなか、1−0で接戦を制し、マンチェスター・シティを勝点1上回り、暫定で首位に浮上した。

 こうなってくれば俄然注目を集めるのが、全クラブが同時キックオフで戦う19日の最終節を前に、14日に行なわれる延期分の34節、トッテナム対シティだ。もし同じ北ロンドンに本拠地を置くライバルが、3連覇中の王者から勝点をもぎ取れば、自力優勝のチャンスが巡ってくるだけに、自分たちにとっても大きな意味を持つビッグマッチである。

 やはり、ユナイテッド戦後の会見では、ミケル・アルテタ監督に宿敵に関する質問が集中した。

 アーセナル公式サイトによれば、「火曜日にトッテナムを応援する?」と問われ、「それが必要なのは知っている。彼らは戦うのが本当に難しいチームだ。我々も数週間前に苦しめられた。彼らがやってくれるよう願っているよ」と答えたスペイン人指揮官は、「シティ相手に結果を残せると思う?」というパスに対しては、次のような持論を述べた。
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「(選手時代を含めて)過去20年間のこのリーグでの私の経験は、どのチームにも勝つ可能性があるということだ。我々は結果が求められると分かっているし、最終戦でも自分たちのプレーをする必要性も理解している。でも今日は、シーズン最終日をプレミアリーグで優勝する機会とともにみんなの前で終えるために、ドアをノックし、夢の箱を開けたい」

 さらに「シティはプレッシャーを感じるか?」と訊かれた際には、「それは彼らの問題だから分からない。自分たちのことをやって待つだけだ」と覚悟を示した。

 アーセナルは今季最後にエバートンをホームに迎える。20年ぶりの優勝のためには、シティの結果にかかわらず、兎にも角にも勝利でアルテタ体制5年目を締め括るほかない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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