2024年5月15日、FC町田ゼルビアがセレッソ大阪に2-1と勝利。U-23日本代表の一員でこの日先発出場した藤尾翔太は前半から積極的な仕掛けでチャンスを演出。ただ、ゴールに迫るシーンもありながら最後の詰めが甘い印象で、肝心の得点を奪えなかった。

 その藤尾について、試合後、黒田剛監督は次のようにコメントしている。まず触れたのはなぜスタメン起用したかについてだった。

「(C大阪が)自分の古巣ということもあってかなりモチベーションがあって、またこれまで数ゴール取っているなかでチャンスを多く作ってきた実績も活きるだろうと思って使いました。向こうのセンターバックの西尾選手は同期で互いにライバル意識もあるだろうから、そういうものも利用しようと考えて起用しました」
 
 では、藤尾のパフォーマンスはどうだったか。

「チャンスはたくさん作りましたが、あそこに2人、3人と関わってくるようになるとチャンスの幅は広がってくると本人にも話しました。ムキにならず、俺が、俺がにならず、しっかりと周りを使って、最後はもう一回自分のところにボールが来ると信じてプレーしたほうがいいと。ただ、守備もすごく頑張ってくれたので、高く評価できると思います」

 攻撃面において、黒田監督の的確なアドバイスを今後の試合で活かせるか。期待しながら見守りたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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