サプライズの先制点で得たリードをもっと長く保てていたら、試合展開は変わっただろうか。

 6月30日に行われたEURO2024のラウンド16、スペイン対ジョージアの一戦は、4−1でスペインが勝利した。ジョージアのウィリー・サニョール監督は、判定への不満をうかがわせつつ、歴史的な大会としたことを誇っている。米スポーツチャンネル『ESPN』が報じた。

 優勝候補の一角である“無敵艦隊”を相手に、ジョージアは前半18分にオウンゴールで均衡を破る。だが、39分にロドリに同点弾を許すと、後半は3失点。大差をつけられ、初の主要大会はベスト16という結果に終わっている。

 ESPNによると、サニョールはロドリのゴールが得点取り消しになるべきだったと話している。アルバロ・モラタのGKジョルジ・ママルダシュビリの視界に影響したとして、オフサイドの判定に覆るべきだったという主張だ。VARによるレビューは当然あったものの、最終的にゴールは認められた。
【動画】「明らかなオフサイド」ジョージア指揮官が憤慨したスペインの同点弾
 サニョールは「明らかなオフサイドだった」と話している。

「(グループステージのフランス戦でオランダ代表のデンゼル・)ドゥムフリースがオフサイドになったなら、今日は10倍オフサイドだった。VARはファンタスティックな進化だが、適切に使えていない。いつも同じだ。選手やスタッフはもう理解できていない。VARは素晴らしいものだが、適切な使い方を知るまでは待つべきかもしれない」

 一方で、初の主要大会出場でグループステージ突破の快挙を果たしたサニョールは、「とても誇らしいし、うれしい」とも述べた。

「失望はしていない。ただ、負けたから悲しい。自分たちが成し遂げたことは、これから気づくはずだ。すぐに幸福感が戻ってくるだろう」

 残念ながら金星には至らなかった。だが、ジョージアが見事な大会としたことは変わらない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】EURO2024を華やかに彩る各国の美女サポーターを特集!
 
【記事】「日本の皆さんに分かってもらえたら」長谷部誠が苦戦した“異色のドリブラー”を明かす「見えてないんだろうと飛び込むと、誘われてた」

【記事】黙れ、クソ野郎! 黙れ、ハゲ野郎」イングランド代表ライスがスロバキア指揮官に突き飛ばされて激怒!2人の間に何があった?