リヴァプールが、マイケル・エドワーズ氏を再招へいすることに成功した。


 リヴァプールではユルゲン・クロップ監督が今シーズン限りでの退任を表明しており、来シーズンからは新たな時代を迎えることになる。しかし、エドワーズ氏の後任としてスポーツディレクター(SD)を務めていたジュリアン・ウォード氏が昨シーズン限りで退任して以降、SDが空席となるなど、上層部の体制が確立されておらず、今後のクラブ運営には注目が集まっていた。


 そんななか、リヴァプールは多くのクラブから関心が持たれていた元SDのエドワーズ氏を呼び戻すことを決断し、当初交渉は難航していることも報じられていたが、前在籍時よりも大きな権限が与えられることが決定打となり、復帰が決定。リヴァプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は12日、エドワーズ氏をフットボール部門のCEO(最高経営責任者)に任命したことを発表した。


 リヴァプール復帰が決定したエドワーズ氏は「FSG内でこの新しいリーダーシップの役割を担う機会を私に提供してくれたオーナーグループにはとても感謝している。再び私と一緒に仕事をしたいという彼らの熱意と粘り強さに私は謙虚になった。スポーツやビジネスにおける彼らの実績を考えるとこれは決して当然のことではない」と喜びを口にしながら、復帰を決断した理由については次のように説明した。


「もし、復帰するなら、新たな活力とエネルギーを持って復帰することが私にとっては極めて重要だった。実際、これには新たな課題と機会があることを意味している。私の決断における最大の要因の一つは、追加のクラブを買収して監督し、組織のこの分野を成長させていくというところだ。競争力を維持するためには、現在のサッカーポートフォリオへの投資と拡大が必要であると信じている」


「リヴァプールでは多くの重要な指導的地位に緊急の対応が必要で、私はフットボール運営に必要な強化を監督していく。私は個人的経験から、オーナーとしてマイク・ゴードン氏が日々どれほどの仕事をやってきたのか知っている。今後、FSGの取締役会と協力できることを楽しみにしている」


「また、この役割を受け入れたことで、大きな期待が伴うことも十分に理解しているので、クラブの価値観と野心を満たし、それを体現できるリーダーを採用して権限を与えていきたいと思っている」


「以前、クラブで仕えたことがあるから、サポーターがこの街だけではなく、イギリス全土、さらには世界中でどれだけの感情的な投資を行っているかを思い出す必要はない。始まるのを楽しみにしている」


 現在44歳のエドワーズ氏は2011年にアナリティクス部門の責任者としてクラブに加わり、2016年11月からSDに就任。エジプト代表FWモハメド・サラーやオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、ブラジル代表GKアリソン、スコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンなど、現在主力として活躍している選手たちの獲得に大きく貢献。2022年6月限りでSDを退任して以降、クラブを離れていたが、再びリヴァプールで仕事をすることとなった。