FAカップ準々決勝が16日に行われ、ウルヴァーハンプトンとコヴェントリーが対戦した。


 プレミアリーグで暫定9位のウルヴァーハンプトンは、FAカップ3回戦でブレントフォード、4回戦でウェスト・ブロムウィッチ、5回戦でブライトンを下して、勝ち上がってきた。


 一方、チャンピオンシップ(イングランド2部)で暫定8位のコヴェントリーは、FAカップ3回戦でオックスフォード、4回戦でシェフィールド・ウェンズデイ、5回戦でメイドストーン・ユナイテッドを破って、準々決勝まで勝ち上がった。


 負傷中の坂元達裕を欠くコヴェントリーだが、立ち上がりからウルヴァーハンプトンを相手に積極的に攻撃を仕掛ける。すると、0−0で迎えた後半、53分に試合が動いた。敵陣でフリーキックを獲得すると、ファーサイドでリアム・キッチングが折り返し、最後はゴール前でエリス・シムズが押し込んだ。コヴェントリーが先制に成功する。


 リードを許したウルヴァーハンプトンは、ライアン・アイト・ヌーリのシュートがポストに阻まれるなど、決定機を決めきることができない。それでも83分、同点に追いつく。パブロ・サラビアからのスルーパスを受けたジョアン・ゴメスが右サイドからクロスを上げると、相手のクリアミスを誘発。最後はゴール前でライアン・アイト・ヌーリがシュートを放ち、ゴールへと突き刺した。


 同点弾で勢いづいたウルヴァーハンプトンは、88分に逆転ゴールを奪う。後方からのビルドアップでコヴェントリーのプレスを剥がすと、ライアン・アイト・ヌーリが左サイドから中央に突破してスルーパス。最後はパスを受けたウーゴ・ブエノが冷静にゴールへ流し込んだ。


 このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム7分、土壇場でコヴェントリーが同点に追いついた。ハジ・ライトが左サイドを突破してクロスを上げると、ニアでボビー・トーマスが頭で逸らし、ファーサイドにいたエリス・シムズがヘディングでゴールへと押し込んだ。2−2と同点に追いつく。


 さらに後半アディショナルタイム10分、コヴェントリーはカラム・オヘアが左サイドからグラウンダーのクロスを上げると、エリス・シムズが落とし、最後はハジ・ライトがシュート。これが見事にゴールネットへ吸い込まれ、終了間際にコヴェントリーが逆転に成功した。


 試合はこのまま3−2で終了。コヴェントリーがウルヴァーハンプトンを下して、FAカップ準決勝進出を決めた。


【スコア】

ウルヴァーハンプトン 2−3 コヴェントリー


【得点者】

0−1 53分 エリス・シムズ(コヴェントリー)

1−1 83分 ライアン・アイト・ヌーリ(ウルヴァーハンプトン)

2−1 88分 ウーゴ・ブエノ(ウルヴァーハンプトン)

2−2 90+7分 エリス・シムズ(コヴェントリー)

2−3 90+10分 ハジ・ライト(コヴェントリー)



【ハイライト】ウルヴァーハンプトンvsコヴェントリー