ミランに所属するフランス代表FWオリヴィエ・ジルーに、メジャーリーグ・サッカー(MLS)移籍の可能性が浮上しているようだ。18日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。


 現在37歳のジルーはモンペリエやアーセナル、チェルシーなどでのプレーを経て、2021年夏にミランへ完全移籍加入。初年度からセンターフォワード(CF)の主軸に君臨し、セリエAでは29試合の出場で11ゴール4アシストをマーク。11年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献した。クラブとの契約を1年延長して迎えた今シーズンは、ここまで公式戦36試合に出場し、14ゴール9アシストを記録している。


 “大ベテラン”の域に達した現在でも前線に欠かせぬ存在として存在感を放っているジルーだが、ミランとの現行契約は今年の6月末で満了に。契約更新に伴う残留の可能性は否定できないものの、現時点では今シーズン終了後のMLS移籍が有力視されているという。今回の報道によると、具体的な名前こそ明らかになっていないものの、ニューヨークとロサンゼルスに拠点を置くクラブが、ジルーとの契約を本格的に検討しているようだ。


 なお、ミラン側は既にジルーの“後釜”確保に向けた動きも見せているという。同クラブはCF補強を今夏の移籍市場における優先事項と捉えており、現状ではボローニャ所属のオランダ代表FWジョシュア・ザークツィーとライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコ、フェイエノールト所属のメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスらに具体的な関心を寄せているようだ。


 今夏の去就に大きな注目が集まるジルー。『ガゼッタ・デロ・スポルト』はMLSへの移籍以外にも、約12年ぶりのリーグ・アン復帰の可能性もあると指摘している。