ローマを率いるダニエレ・デ・ロッシ監督が、2日に行われたヨーロッパリーグ(EL)準決勝ファーストレグのレヴァークーゼン戦を振り返った。同日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。


『スタディオ・オリンピコ』にブンデスリーガの新王者を迎え撃ったローマ。お互いに好機を作り合う中でベルギー代表FWロメル・ルカクのシュートがクロスバーに直撃するなど先制点を奪えないでいると、28分にオランダ代表DFリック・カルスドルプのボールロストから失点を喫する。その後はレヴァークーゼンのペースに呑まれ、73分に追加点を献上。最後まで決定力に欠いたローマは、0−2で敗れた。


 デ・ロッシ監督は試合後、「私たちは強いチームと対戦した。彼らがリードを奪うと、より厄介になるチームにね。前半のチームには好感を持てたし、積極性も良かったが、失点してからは慌てふためいてしまった。多くの試合で、我々はすぐに“鍵”を開け、リードを味方につけることができたが、今日は逆になった。今日は彼らの夜だったし、今年は彼らの年だ。確かに、2つのアドバンテージを得たことで、カウンターアタックにおける彼らの脅威はさらに増した」と、試合を総括した。


 不用意なバックパスが失点に直結したカルスドルプのミスについては、「これも試合の一部」と擁護。「それでも、まだ60分も残っていたのだから、他のことをしなければならなかった」と、失点からの立ち直りができなかったことをチームの反省点として挙げた。また、「どのゴールにも信じられないほどの価値がある。特にアウェイゴールというルールの重みがなくなったからね」と決定力にも改善を求めた。


 セカンドレグは1週間後に開催。今季公式戦の無敗記録を「47」試合に伸ばしたレヴァークーゼンの本拠地『バイ・アレーナ』に乗り込み、PK戦に持ち込むとしても2点差以上での勝利が求められる高難度のミッションだ。それでも、デ・ロッシ監督は逆転を諦めていない。


「もしセカンドレグで先制点が奪えれば、すべてが変わるかもしれない。簡単ではないことはわかっているが、諦めない。何かを変えることになる。プレスの圧を抑えればドリブルされるし、圧を強めればディフェンスの背後のスペースに抜け出す選手の危険にさらされる。彼らは常に難しい相手だ。彼らのフィジカルの強さを抑えるのは難しい。彼らがボールを持ったとき、私たちは適切なテンポでプレーしなければならない。再戦では、エピソードが私たちに有利になることを願いながら、自分たちのプレーをすると確信している」