リーグ・アン第32節が4日に行われ、モナコとクレルモンが対戦した。


 ここまで17勝7分7敗の勝ち点「58」で2位につけるモナコ。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へ王手をかけたなか、今節はここまで5勝10分16敗の勝ち点「25」で最下位に沈むクレルモンをホームに迎える。モナコに所属する南野拓実はスターティングメンバーに名を連ねた。


 試合の均衡が破れたのは16分、モナコの最終ラインから持ち出したウィルフリード・シンゴが右サイドからアーリークロスを送るも、ここは相手のブロックに阻まれる。それでも、ペナルティエリア手前の位置でセカンドボールを拾った南野が右足一閃。狙い澄ましたコントロールショットでゴールネットを揺らした。


 これで南野は今季のリーグ・アン通算9得点目を記録。2016−17シーズン、当時在籍していたザルツブルクで達成して以来の、国内リーグでの2桁ゴール達成へ王手をかけた。


 南野の得点で幸先良くモナコが先手を取ったが、33分にはピッチ中央でモハメド・カマラがマゲネス・アクリウシェとのワンツーを狙った場面で、うまく繋がらずにボールロスト。ここからクレルモンがカウンターへ出ると、右サイドでボールを受けたアラン・ビルジニアスが縦への突破から中央へ折り返し、最後はムハメド・チャムが押し込んだ。クレルモンが奪ってからの速攻で1点を返した。


 だが、1−1の時間は長くは続かない。モナコは37分、敵陣中央でユスフ・フォファナが縦パスを差し込むと、ウィサム・ベン・イェデルが南野とのパス交換から前を向き、スルーパスを送る。最後は抜け出したブリール・エンボロが冷静に流し込んだ。エンボロはケガによる長期離脱からの復帰後初ゴールとなり、モナコが勝ち越しに成功した。


 前半アディショナルタイムにはペナルティエリア手前中央の位置でカマラからのパスを引き出した南野が、前を向いて思い切り良く右足を振り抜くも、枠を捉えたミドルシュートはGKモリー・ディアウに阻まれる。点差を広げる1点こそ決まらなかったが、モナコが1点をリードして前半を終えた。


 後半へ入るとモナコは57分、エンボロのポストプレーからカマラが持ち運び、左の南野へ繋ぐ。南野は左足でグラウンダーのボールを入れると、先に相手に触られたものの、処理が中途半端になったボールをベン・イェデルが見逃さない。左足で冷静にゴールネットを揺らし、3点目を記録した。


 止まらないモナコは87分、敵陣左でアクリウシェからのパスを受けた南野が、相手を引き付けて横へ渡すと、並走していたベン・イェデルがこの日2点目をゲット。試合はこのまま4−1でタイムアップを迎えた。モナコは2試合ぶりの白星を飾り、南野は試合終了間際の90分にピッチを後にしている。


 次節は12日に行われ、モナコは敵地でモンペリエと、クレルモンはホームでリヨンと、それぞれ対戦する。


【スコア】

モナコ 4−1 クレルモン


【得点者】

1−0 16分 南野拓実(モナコ)

1−1 34分 ムハメド・チャム(クレルモン)

2−1 37分 ブリール・エンボロ(モナコ)

3−1 57分 ウィサム・ベン・イェデル(モナコ)

4−1 87分 ウィサム・ベン・イェデル(モナコ)



【ゴール動画】南野の右足ミドルでモナコが先制!