日本サッカー協会(JFA)は24日、6月に行われるFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選に臨む26名のメンバーを発表。3月の代表活動に続いて、MF伊東純也(スタッド・ランス/フランス)は選外となった。


 今年1月から2月にかけて開催されたAFCアジアカップカタール2023の時期に、伊東は一部週刊誌にて女性への性加害疑惑が報じられ、最終的に同大会の日本代表から離脱する事態にまで発展していた。その後、伊東は所属クラブのスタッド・ランスに合流し、公式戦にも出場。最終的に2023−24シーズンは、アジアカップに合流していた関係でチームを離れていた期間の3試合を除くと、リーグ・アン全31試合でスタメン入り。3ゴール7アシストという数字はもちろんこと、スピードを活かした爆発的な突破やシュート技術の高さ、さらには守備での貢献なども光り、スタッド・ランスにとって不動の主軸としてシーズンを戦い終えた。


 だが、今回の日本代表活動に関しては、3月シリーズに続いて招集を見送られることとなった。メンバー発表会見にて、伊東を選外とした理由について問われた森保監督は、「結論から言うと、私の知っている限りでは3月から状況は変わっていないということと、3月と同じく彼を守るため、彼のために今回も招集をしませんでした」と回答している。


 一方で、「現在も、スタッド・ランスでプレーする彼の姿は日頃から確認しています。代表で確実に戦力になるだろうという点は評価しています」とも話し、伊東がフランスの地で見せているクオリティは評価していると明かす。「ただし、3月と同じで、日本代表としてプレーする場合、彼にプレッシャーがかかることが起こり得るということと、彼の大切にしている人たちにも色々な影響が出ると考え、招集は控えさせていただきました」と語った。


 今後に向けては、「彼については、これまでの代表で結果を残してくれていますし、その時々、彼のコンディションが良く、(所属)チームで存在感を発揮してくれていれば、いつ代表に入ってきても機能する選手だと思います」と宣言。「慌てず、落ち着いて、彼がプレーできるようにします。そして、彼の大切にしている人も、チームも落ち着いて活動できる、過ごすことができるようになれば、招集させてもらえればと思っています」と続け、状況次第で日本代表に復帰することができると主張した。