セリエAのミランは24日、クラブを率いるステファノ・ピオリ監督が今シーズン限りで退任することを発表した。


 現在58歳のピオリ監督は、イタリア国内のクラブで監督を歴任したのち、2019年10月にミランの指揮官へと就任。初年度からセリエAで6位フィニッシュを果たしてヨーロッパリーグ出場権を獲得すると、翌シーズンはリーグ戦を2位で終え、クラブを8年ぶりのチャンピオンズリーグ出場に導いた。2021−22シーズンには、“宿敵”インテルに競り勝って11シーズンぶりのリーグ制覇を達成。ミランとの契約を2025年まで延長したものの、就任5年目となった今シーズンは首位インテルから勝ち点差「19」をつけられ2位となっていた。


 ピオリ監督の退任を発表したミランは、クラブ公式サイトで以下のように同監督の功績を称えている。


「ミランは、過去5年間にわたりトップチームを率いて忘れられないリーグタイトルを獲得し、ミランを最も重要なヨーロッパの大会に復帰させてくれたステファノ・ピオリと彼のスタッフ全員に対して、愛情を持って感謝したい。ステファノはそのプロ意識と人間性でチームを強化し、当初からクラブの核となる価値観を体現してきた」


「ステファノ・ピオリは、ミランという輝かしいクラブの歴史に携わる機会を与えてくれたことに感謝し、オーナー、監督、チーム、スタッフ、そしてミラネッロとカーサ・ミランのすべての関係者のサポートとプロフェッショナリズムに深く感謝している。監督は、長年にわたってミランを支え、無条件の愛情を示してくれた多くのファンに特別な思いを寄せている」