1952年ヘルシンキ五輪に牧真一が初出場

ヨーロッパで競技人口の多いフェンシングは1896年の第1回アテネ五輪から実施されてきた歴史のあるスポーツだ。日本ではあまり普及していなかったが、2008年北京五輪男子フルーレで太田雄貴が銀メダルを獲得するなど近年の日本勢の活躍もあり、注目度が高まりつつある。

歴代五輪の男子日本代表とその成績を振り返ってみたい。

五輪フェンシング競技男子日本代表の成績


太田雄貴が史上初の銀、東京五輪ではエペ団体で金メダル

日本から初めて五輪に出場したのが1952年ヘルシンキ大会の牧真一。京都では毎年、名前を冠した「牧杯ジュニアフェンシング選手権大会」が開催されている。

1964年東京五輪では田淵和彦主将率いる団体で4位。3位決定戦でフランスに敗れ、メダルにあと一歩届かなかった。

日本フェンシング界の歴史を塗り替えたのが太田雄貴だ。2008年北京五輪男子フルーレ個人で日本人として初めて決勝に進出。ベンヤミン・クライブリンク(ドイツ)に敗れたものの見事、銀メダルに輝いた。

2012年ロンドン五輪でも太田雄貴と三宅諒、千田健太、淡路卓で臨んだ男子フルーレ団体で銀メダル。準々決勝で中国、準決勝でドイツと強豪を撃破し、決勝でイタリアに敗れた。

太田雄貴は2016年リオデジャネイロ五輪男子フルーレ個人でで敗れて引退。その後、日本フェンシング協会会長に就任した。

そして、2021年東京五輪では男子エペ団体で山田優、見延和靖、加納虹輝、宇山賢が史上初の金メダル。準々決勝でフランス、準決勝で韓国、決勝でロシア・オリンピック委員会(ROC)を破り、快挙を果たした。

男子フルーレ個人でも敷根崇裕が4位入賞。西藤俊哉、松山恭助、永野雄大と臨んだフルーレ団体でも4位に入った。

【関連記事】
・フェンシング女子日本代表の歴代オリンピック成績 江村美咲に初のメダル期待
・【フェンシング】ワールドカップ男子エペ団体で日本代表が金メダル!
・フェンシングのエペ、フルーレ、サーブルの違いは?ライトセーバーが新種目に