「嵐」の相葉雅紀(41)が10日、都内で行われた「第32回橋田賞」の授賞式に出席し、受賞した喜びを語った。株式会社「嵐」設立発表後初の公の場となった。

 橋田賞は、脚本家の故・橋田寿賀子さんが理事を務めた橋田文化財団が、優れたテレビ番組や放送関係者を顕彰するため1993年に創設した年間表彰。

 相葉は、光沢のあるオシャレな黒いスーツ姿で登場。主演を務めた「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」が番組として「橋田賞」を受賞し、坂本冬美らと登壇した。「このような賞をいただきありがとうございます。残酷な震災を経験して心を閉じてしまった青年の役で、周りの人達が心を開いてくれる役。(共演者やスタッフが)本当に役のように、役以上に温かく接して頂いて、毎日楽しく撮影が出来ました。皆さんに会えたことが本当に宝だと思います。本当に、本日はありがとうございます」と感謝を伝えた。

 また、個人としても「橋田賞」を受賞した相葉。温かい握手の中、壇上に上がり、賞状と目録を受け取り満面の笑みを浮かべた。

 「ありがとうございます。度々、相葉雅紀です」とあいさつ。「橋田賞をもらえるなんて夢にも思っていなかったので本当にうれしく思っています。これまで『何か賞をもらったことがありますか』と聞かれても『ベストジーニスト賞です』の1本でやってきたので、これからは『ベストジーニスト賞と橋田賞です!』と胸を張って言いたいと思います」とニッコリ。「今後、橋田賞を力に変えて、これからも一つ一つ一生懸命向き合っていきたいと思います」と意気込み、「本日は誠にありがとうございました」と再度感謝した。

 ホームドラマの名手である同局の石井ふく子プロデューサーが3年ぶりに手がけた新作、TBSスペシャルドラマ「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」で東北の震災で姉を亡くして心を閉ざした青年の役を熱演。テレビ朝日「今日からヒットマン」でも主演を務め、音楽番組やバラエティ番組での幅広い活躍が評価された。

 本作は石井氏が、2021年に他界した盟友の橋田さん(享年95)を思いながら企画した。

 メンバーの二宮和也も、平成18年度の「第15回橋田賞」で同賞を受賞している。

 大賞は該当なし。受賞作、受賞者は以下の通り(敬称略)。受賞者には本賞・置き時計、副賞・100万円が贈呈される。

 ▽橋田賞 ドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)、ドラマ「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」(TBS)、連続テレビ小説「らんまん」(NHK)、相葉雅紀、神木隆之介、北川景子、バカリズム、大下容子

 ▽橋田賞新人賞 浜辺美波、趣里

 ▽橋田賞特別賞 井上順

 ▽野村昭子賞 大方斐紗子