俳優の武田鉄矢(75)が、2日に死去したことが分かった脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名・笹平美江子)さんを追悼した。

 小山内さんは老衰のため死去。94歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。長男で俳優の利重剛(61)が自身のホームページで発表。「老衰による穏やかな逝去でした」とし「やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。生前のご厚情を深く感謝いたします。本当にありがとうございました」と報告した。

 小山内さんは「金八先生」やNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」などの名作ドラマの脚本で知られ、「金八先生」では「腐ったミカンの方程式」や「15歳の母」など現在も語り継がれるエピソードを生み出していった。

 「3年B組金八先生」で主演を務めた武田。小山内さんと最後に会ったのは2016年9月だったといい、事務所を通じ、「長いお付き合いでした。32年に渡り、描き続けて下さった『3年B組金八先生』は私の人生を貫く心を作ってくれた作品でした。初めてお会いした日から、最後にお別れした日まで、これからその32年をゆっくり振り返り、何度も何度も思い返そうと思います。心よりご冥福をお祈りします」と沈痛の思いを発表した。