落語家の立川志らく(60)が、13日放送の日本テレビ系「ダウンタウンDX」(木曜後10・00)に出演し、コメンテーター業に対する葛藤を明かした。

 最近見た夢の内容から、深層心理を読み解く企画に参加。志らくが見た夢は、帰宅すると家がクマに荒らされ、留守番をしていた祖父の姿が見えないというもの。さらに、なぜか実業家ひろゆき氏が登場し、「祖父の帽子をかぶせたらきっと戻ってきますよ」と助言されたが、逆に志らくは怒りを感じた―というものだった。

 夢鑑定士マドモアゼル・ミータンによると、ひろゆき氏への怒りは「人に意見を述べることに嫌悪感を覚え始めている」ことの象徴だという。すると、志らくは「近ごろコメンテーターが嫌で嫌でしょうがないんです」と打ち明け、一同を驚かせた。

 「落語会で毒舌を吐いてもクレームが一切来なかったのが、情報番組で何か言うと、ものすごく怒られるんです。ネット上で大炎上するんです。それが自分で心が苦しくて」

 1月期のTBS系ドラマ「Eye Love You」に、二階堂ふみ演じる主人公の父親役で出演していた。「ドラマのファンってすごい優しい。ヒロインのパパという目で私を見てくれる。エゴサーチしてもすごく幸せな気分になる」。もともと役者志望だった志らくは、その温かい反応がうれしかったことを明かした。

 現在は同局系「ひるおび」でコメンテーターを続けている。「『ひるおび』は恩がある番組だから、やめろと言われるまでやりますけど、コメンテーターは卒業して、役者一本で…」。役者業へのシフトをちらつかせると、ひな壇から「え〜!?」と声が上がっていた。