◇東京六大学野球春季リーグ戦 第1週第1日第1試合 慶大5―2東大(2024年4月13日 神宮)

 昨秋の明治神宮大会で日本一に輝いた慶大が5―2で東大を下し、開幕戦を勝利で飾った。

 昨秋のリーグ戦では無傷の6勝を挙げた最速149キロ右腕・外丸東真投手(3年)は8回0/3を投げて5安打2失点で8三振。今季初登板で初勝利を挙げ「変化球をよく使って、ストライク先行で投げていこうという風にテーマを持っていた。その通りに投げられたと思います」と充実の表情だった。

 昨秋はリーグ戦6勝を挙げ、明治神宮大会では決勝では強打の青学大相手に完封勝利を挙げるなど大活躍。当然、同リーグの5校からの警戒は最大級。それでも昨秋からの進化を示す一球があった。

 4回先頭の左打者・中山は138キロのカットボールで空振り三振を奪った。

 空振りした後に中山の体に当たるほどのスピードと切れを両立。「元々カットボールは自信があったんですけど、より球速がついた」と会心の一球だった。

 「5勝以上と最優秀防御率」を目標に掲げたチームの大黒柱。外丸が目標をクリアすれば、自ずと連覇が見えてくる。(柳内 遼平)