◇セ・リーグ 中日2−0ヤクルト(2024年4月17日 バンテリンD)

 中日がヤクルトを2−0で下した。2連勝でカード勝ち越しを決め、セ・リーグ10勝一番乗り。15年4月14日以来9年ぶり、実に3291日ぶりの一番乗りとし、4年ぶり貯金6とした。

 均衡を破ったのはカリステだった。0−0の6回2死二、三塁、ヤクルト先発・小沢の初球、高めに浮いた直球をしぶとく打ち抜いた。打球は左前への2点適時打。一、二塁間で挟まれてアウトとなったものの、大きな2点をもぎ取った。

 「前の打席からどんどん攻めてきていたから、積極的に打ちにいこうと決めていた。うまく打てたかな」と振り返った。

 先発の涌井は4回の三者凡退以外はランナーを背負う苦しい投球。3四球と制球力に苦しみ、5回まで78球を要した。それでも無失点とし、最低限の仕事を果たし、6回の打席で交代。打線は得点を奪うことができず、勝利投手の権利は得られなかった。

 6回からは斎藤、清水、松山、マルティネスの継投でつなぎ、完封リレー。中日は12試合連続で2失点以下とし、10年9月にマークしていた球団記録に並んだ。