◇東都大学野球第2週最終日 青学大9−0亜大(2024年4月17日 神宮)

 2回戦3試合が行われ、3季連続優勝を狙う青学大は亜大に連勝して勝ち点を2に伸ばした。今秋ドラフト1位候補で、3月に強化試合を行った侍ジャパンにも選出された西川史礁(みしょう)外野手(4年)は今季1号2ランを含む3安打3打点で開幕4連勝に貢献。中大は国学院大に快勝して勝ち点を2とし、日大は駒大を下して今季初の勝ち点をつかんだ。

 待望の一発にダイヤモンドを一周すると自然と笑みがこぼれた。青学大の主砲・西川が5回2死二塁から左中間席へ今季1号2ラン。3安打3打点で9―0勝利に貢献し「素直にうれしいです」と充実の表情を浮かべた。

 持ち味が凝縮された一発だ。打席で常に心がけていることが「初球からのフルスイング」。この打席も初球、真ん中に入ってきたスライダーを振り抜くと、風にも乗った打球はフェンスを越えた。相手を研究し、コース、球種など狙いを整理して打席に入っているからこそ。ドラフト1位候補の実力も示す快音に、楽天・部坂俊之スカウトは「(1位)候補じゃなくて1位でしょう」と大絶賛した。

 この日の3安打でリーグトップの打率・500とし「打球に角度もついてきていい感覚です」。この勢いはまだまだ加速しそうだ。(村井 樹)

 ▼亜大・正村公弘監督(13安打9失点と投手陣が崩れ)これでうちの投手も球が速いだけではダメだと分かったでしょう。しっかり立て直したい。