◇ウエスタン・リーグ 阪神4―1オリックス(2024年4月17日 鳴尾浜)

 【記者フリートーク】復帰登板直前、ベンチ前でキャッチボールする高橋に「緊張してるなぁ!」と声をかけたのが、秋山だった。

 この日、トレーニングを終え、鳴尾浜球場から帰宅する前に、かわいがってきた後輩の893日ぶりの対外試合マウンドをスタンド横から見届けた。その隣には昨年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けリハビリ中の小川の姿も。高橋とは昨年から同タイミングで育成契約に切り替わってリハビリをともにしてきただけに「遥人さん緊張してるだろうなあ…」と心情を察していた。

 高橋、小川は秋山の自宅に招かれて夕食をともにする仲。秋山は、高橋が先頭打者に投手強襲のライナーを打たれると「あいつ“あぁ捉えられた…”って今頃、絶対にへこんでますよ」と笑った。1回零封でマウンドを降りる背番号129に小川は両手をあげ「遥人さん、ナイスピッチング!」と声を張った。

 「高橋遥人」という男の人柄や仲間の存在も感じる時間だった。(阪神担当・遠藤 礼)