◇セ・リーグ 広島5−1DeNA(2024年4月17日 マツダ)

 持ち味を発揮した。広島の先発・アドゥワが4回で毎回の7安打を許しながら6三振を奪い、牧のソロによる1失点の粘投。きょう18日に試合がないため首脳陣は早めの継投を選択し、勝利投手の権利こそ得られなかったものの、一定の役割を果たした。

 「普通だったら(続けて)投げられたと思う。1点に抑えられたし、自分としては最低限の仕事はできた」

 打たれても、走者を塁上に置くと集中し、ギアを上げた。1点劣勢の3回は無死一塁から度会、関根をチェンジアップで、佐野は外角高め直球で3者連続三振。先頭・牧に左越え二塁打を浴びた4回も、相手の拙攻もあってゼロでしのいだ。

 「前回からチェンジアップの感覚がよく、ある程度操れているので。ランナーが出た時は長打をケアするし」

 通算4勝1敗で、18年8月19日から4連勝中のDeNA戦。「好相性? 全く何も(思わない)」とクールに語った右腕を、指揮官は「アドゥワは粘ってよく投げてくれた」とねぎらっていた。