<函館2日目10R>

 タイトルホルダーの成田和也(45=福島・88期)が、さすがの番手さばきで快勝した。カマした根田空史を目標に番手の仕事をきっちりこなして差し切り勝ち。「根田君がうまく走ってくれた。根田君のカカリが良かったから松岡(辰泰)君の捲りに対応できた」とレースを振り返った。

 成田は打鐘2センターからダッシュ良く巻き返した根田をぴったり追走。3番手にハマった松岡がバック過ぎから捲って来ると、一発ブロック。この動きで松岡の勢いを止めると、根田を3/4輪差してワンツーを決めた。

 「車間を切ろうと思ったらすかさず松岡君が来た。後ろから来るのを意識しながらだったので止めることが、気にしてなかったら行かれてた。慌てて踏んだ感じですよ」。“番手仕事人”の真骨頂を発揮した走りだった。

 状態面については「前回に引き続き今回もいいと思う」と好感触をつかんでいる様子。次走はいわき平で行われるダービー。決勝も地元の大一番に弾みがつく走りを見せる。