大相撲春巡業が20日、神奈川・横浜アリーナで行われ、幕内・平戸海(24=境川部屋)が充実の稽古を行った。

 この日は、高安(34=田子ノ浦部屋)や豪ノ山(26=武隈部屋)らと計6番。ぶつかり稽古では、兄弟子・佐田の海(36)の胸を借りて汗を流した。今回の春巡業では大関・琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)と三番稽古を行う日も多く、新しく巡業部長に就任した師匠・境川親方(元小結・両国)が見守る前で連日積極的に稽古している。

 自己最高位の西前頭4枚目で臨んだ春場所は大関戦初勝利を含む9勝6敗と勝ち越し「自信になりました」と成長を実感した。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)は最高位のさらなる更新と自身初の横綱戦が組まれることも予想される。「一生懸命頑張ります」と控えめに意気込んだ。

 この日は24歳の誕生日。21歳で関取昇進を果たしてから2年半がたち「あっという間だなと思う」と振り返った。24歳の抱負は「1年間全部勝ち越し」。さらに、ここまで着実に番付を上げてきているものの優勝争いに絡む大勝ちがないため「三賞獲りたいですね」と明確な目標を述べた。