◇ウエスタン・リーグ 阪神−中日(2024年4月25日 鳴尾浜)

 「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」からの復活を目指す阪神・高橋遥人投手(28)が25日、ウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)で2度目のマウンドに上がり1回を3安打1失点だった。

 17日の同オリックス戦以来、中7日で登板。先頭のブライトを遊ゴロに仕留めたが、続く浜、川越、ビシエドに3連打を浴びて1点を献上した。

 続く5番・板山には死球を与えたが、以降は制球が低めに集まった。6番・石垣はカウント1―2からの5球目、外角低めツーシームで空振り三振。最後は鵜飼をカウント1―2からの4球目、内角直球で見逃し三振に仕留めた。

 全22球のうち、直球は7球のみで最速は147キロだった。ツーシーム、スライダーなど変化球中心の組み立てで2度目の登板を終えた。スタンド横では現在トミー・ジョン手術を受けリハビリ中のドラフト1位・下村と小川が高橋の投球を見守った。

 ◆高橋遥人の経過◆

 ▽21年11月6日 巨人とのCSファーストS第1戦に6回3失点で敗戦投手。登板中に左肘を押さえるしぐさを見せる。

 ▽11月19日 左肘のクリーニング手術を受けたことを球団が発表。

 ▽22年2月1日 2軍の高知・安芸でキャンプイン。

 ▽2月19日 手術後初めて捕手を座らせて20球の投球練習。トラックマンでは140キロ近い球速を記録。

 ▽4月26日 左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を終えたことを球団が発表。

 ▽23年6月16日 左尺骨短縮術および左肩関節鏡視下クリーニング術を終えて退院したと球団が発表。

 ▽11月17日 育成選手として契約。

 ▽24年4月7日 鳴尾浜球場での2軍残留練習でフリー打撃に登板。

 ▽24年4月17日ウエスタン・リーグオリックス戦で21年11月6日のクライマックスシリーズのファーストステージ第1戦の巨人戦(甲子園)以来893日ぶりの対外試合登板。1回1安打無失点。